母校情報

校歌・校章


東京市立目黑高等女學校校歌
作詞 加藤 因/作曲 沖 不可止

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一.
 にほいもゆかし武蔵野むさしの
 みどりいろこきをかうへ
 天照あまてひかりかげうけて
 やすけくわれらまなぶなり
 目黒めぐろ 目黒めぐろ
 目黒めぐろぞうれしき
 あけくれの わがまな

二.
 まなびの校章しるしかざし
 つきかつらあおのいろ
 常世とこよはるなごやかに
 むつみてわれらはげむなり
 目黒めぐろ 目黒めぐろ
 目黒めぐろぞうれしき
 あけくれの わがまな

三.
 あかるくなほくうるはしく
 校訓をしへ まもりておこたらず
 かがやくにもと
 乙女をとめぞわれらつとめなむ
 目黒めぐろ 目黒めぐろ
 目黒めぐろぞうれしき
 あけくれの わがまな


東京都立目黒高等学校校歌
作詞 土岐善麿/作曲 平井康三郎

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一.
 緑したたる杉のこずえ
 朝雲晴れゆく空あかるし
 静かに知性をみがきあえば
 天地にさしくる真理のかがやき
 胸には希望の光あり

二.
 春は桜のいろにかすみ
 もみじは照りそう秋さわやか
 かの丘この路共にゆきて
 友情かわらず社会にたつとき
 ひとしく文化と平和あり

三.
 目黒高校ここにこぞり
 勤労たのしく自主あまねし
 肩くみ手をとりすすむところ
 世界は時代のわれらを迎えて
 自由と若さを誇るべし


校章と校旗 / 志津輝雄(昭21〜52)

目黒高校には何しろ30年近く在職したので、思い出は数え切れないが、今回は校章と校旗のことを記してみようと思う。


1.校章-昭和24年
新制高校になったので、それまでの東京都のマークに月桂樹を配した図案のものを、改定しようということになった。
先ず、校内の一般から校章のデザインを募集し、集まった20種位のものの中から結局、私のデザインしたものが選定されたのであるが、当時女子高校であったので、4色使った七宝焼にした。横長の目の字をエンジ色、中を白く抜き、中央にそびえ立つヒマラヤ杉の全容を緑いろ、中心の高の字を金色とした。
赤の情熱、白の清純、真理の緑、理想をめざす金、そうしたイメージをデザインしたものである。
その発想において、私は本校の象徴といったものをそこに現したかったので、校内の美しいヒマラヤ杉を真中にピラミッド型に持ってきたのである。その後男女共学となり、男子の帽章もでき、そして現在のイブシ銀一色のバッジに統一されたのである。
今から思うと、4色の七宝焼の美しさは忘れがたいが、イブシ銀の下にはその4色のもつイメージが秘められていると思う。
若くはつらつと理想に燃える本校生徒諸君の胸や襟に、現在のイブシ銀の校章はよく似合いなかなかよい、と私は眺めている。


2.校旗-昭和31年
校旗もまた一新しようという事になって、その係を一任された私は、母校の東京芸大に行き図案科教授の高田正二郎先生にお願いした。そして一般の校旗にみられるパターン化したものでなく、斬新なものをと希望し、2、3種考案していただいたのである。
それは旗の周辺の房を無くし、竿頭の飾りを本校のシンボルであるヒマラヤ杉で形どり、ここに旗のポイントを置いたところに高田先生のご苦心があった。布地のいろはみずあさぎ色、その地に校名を白銀で浮き出させた大変清楚でユニークなデザインの校旗である。
そしてその年の秋、体育祭の劈頭に生徒代表によって運動場を一周して、全校生徒の前に披露されたのであった。
ちなみにこれは同窓会の費用で寄贈されたものである。

【「目黒高校 60周年史」志津輝夫先生の回顧録より】